D型ハウス(倉庫)の北海道中古情報について

D型ハウス、D型倉庫の中古市場と中古情報について
D型ハウスが北海道の農家に多い理由
D型ハウスは、その特徴的な構造から、北海道の農家さんを中心に広く利用されています。その理由は以下の通りです。
- 耐雪性が高い
北海道の冬は非常に雪が多く、建物に積雪荷重がかかるため、頑丈な建物が求められます。D型ハウスは鋼管を使用した強固な骨組みを持ち、雪の重さに耐える設計になっています。 - 広い内部空間
D型ハウスは柱間のスペースが広いため、大型の農機具や資材の保管、作業場として適しています。この特長が、農家さんにとって大きな利点となっています。 - 建設費用のコストパフォーマンス
他の構造物と比較して、シンプルな構造であるため建設費が抑えられます。特に、必要最低限の設備だけを導入できるため、費用対効果が高いです。 - 地域の気候に適応した設計
北海道の寒冷地仕様にも適応可能で、通気性や断熱性を向上させるオプションも導入できるため、さまざまな用途に対応します。
D型ハウスと倉庫の構造と使用資材の詳細
D型ハウスや倉庫は、以下のような構造と資材で作られています。
主な構造
項目 | 詳細内容 |
---|---|
間口 | 5間(約9.1m)~8間(約14.5m) |
高さ | ニーズに応じて変更可能 |
基礎 | ベース付き束石を使用 |
鉄骨 | 柱や梁に直径89.1~114.3mmの鋼管(STK鋼管) |
木材 | 母屋や胴縁に45×60mmの木材を使用 |
板金 | 屋根には丸波カラートタン、壁には角波カラートタン |
資材の特徴
- 鉄骨:頑丈で耐久性があり、雪や風に強い。
- 木材:内部の構造補強に使われ、軽量化とコスト削減に寄与。
- 板金:防水性が高く、さびにくいカラー加工が施されている。
資材や労賃、運賃の高騰で価格が上昇
近年、D型ハウスや倉庫の建設費用は、30年前と比べて約3倍に上昇しています。この背景には、以下の要因が挙げられます。
- 資材価格の高騰
鉄鋼や木材などの建材価格が世界的に上昇しています。特に鉄鋼は、需要増加や供給不足が原因で値段が高止まりしています。 - 労働賃金の上昇
建設業界での人手不足により、施工費用が高騰しています。 - 運賃の上昇
燃料価格の上昇や物流コストの増加が、全体のコストに影響を及ぼしています。
中古のD型ハウス需要が増える背景
価格の高騰により、新品では予算が厳しいという農家さんが増えています。その結果、中古のD型ハウスに注目が集まっています。しかし、中古市場には以下の課題があります。
- 中古の在庫が少ない
D型ハウスは耐久性が高く、長期間使用されるため、中古品の流通が非常に少ないのが現状です。 - 再利用できる資材の制限
中古で使用できる資材は骨組みとなる鉄骨のみがほとんどです。木材や板金は劣化が進んでいるため、再利用できないケースが多いです。 - コストが想定以上にかかる場合も
鉄骨を再利用する場合でも、新しい木材や板金の購入・施工費用が必要です。そのため、中古を選んでも新品と比較して大幅に安くなるわけではない場合があります。
中古D型ハウスの購入時のポイント
1. 骨組みの状態を確認
- 鉄骨部分にサビや腐食がないかを専門業者に依頼して調査しましょう。
2. 新しい部材の追加費用を把握
- 板金や木材の新調が必要な場合、追加費用を事前に見積もることが重要です。
3. 運搬・設置の手間を考慮
- 解体や運搬、再設置には費用と時間がかかるため、それも総費用に含める必要があります。
中古が見つからない場合の代替案
中古の在庫が見つからない場合には、以下の選択肢も検討できます。
- 新品の簡易型ハウス
簡易型のD型ハウスは低コストで建設できる場合があります。 - リースやレンタル
必要期間が短い場合は、リースやレンタルサービスを利用することで初期費用を抑えられます。 - 地元の工務店との相談
地域密着の工務店に相談することで、カスタマイズされた提案を受けられる場合があります。
当社、486倉庫、パイプハウスもD型ハウスの代用と多くの農家さんに愛用していただいておりますので、ぜひ、ご検討ください。
D型ハウス、D型倉庫の中古情報まとめ
当社でも仕事柄、ときどきD型ハウスの撤去、移設などの依頼がきますので、ほかにも情報があったら不定期ですが、こちらにアップいたします。
写真は、昨年の中古のD型ハウスの板金張りの様子。
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