生乳価格引き上げ、年度途中は9年ぶり

生産物の販売価格の値上げは消費者にとってはマイナスに感じるかもしれないが、生産者の所得向上が、地方経済の下支えになる。

日本の経済が30年低迷しているのは、日本の価格に関するマインドの問題にもある。

 

北海道産の生乳価格引き上げ
一部用途で1キロ当たり10円

2022/8/4 18:01 (JST)8/4 18:19 (JST)updated
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ホクレン農業協同組合連合会(札幌市)は4日、北海道産生乳の価格を飲用など一部の用途で1キロ当たり10円引き上げると発表した。長期化するロシアのウクライナ侵攻で飼料などの価格が高騰していることや、円安による急激なコスト増が原因。年度途中での引き上げは2013年10月以来。

対象は飲用やヨーグルト用などの生乳で、主要取引先の乳業メーカー15社との間で今年11月の取引分から引き上げることで合意した。チーズやバター、生クリーム用は含まれない。北海道の生乳生産量は約420万トンで、全国の6割弱を占めており、今後は牛乳などの値上げが広がるとみられる。