秋田県横手 パイプハウス倒壊&葉物野菜が品薄

ビニールハウスの倒壊が秋田の1つのJA管内だけで、800軒以上。さらに増える見通し、、、。

 

横手 パイプハウス倒壊&葉物野菜が品薄
秋田放送 2021.01.20 19:26

20日は寒さが最も厳しい時期とされる「大寒」です。冬本番ともいえる時期ですが、すでに大雪となっていて影響は多方面に及んでいます。横手市平鹿町のハウス団地では雪の重みで140棟を超えるパイプハウスが全て倒壊しています。

被害が確認されたのは横手市平鹿町にある十五野ハウス団地です。十五野ハウス団地はコメ依存からの脱却を図ることを目的に1998年に整備されました。

およそ4ヘクタールの団地でホウレンソウや小松菜を育てていたパイプハウスは144棟。そのすべてが雪の重みで崩れ壊滅的な被害となっています。

ビニールは張っていませんでしたが、パイプハウスをすっぽり覆うほどの積雪となり、骨組みが折れてしまいました。

このハウス団地では折れ曲がったパイプの撤去や復旧作業がままならず、春先からの栽培を断念することになりました。

県全体での農林水産関係の被害額は、判明しているだけで7億5000万円余り。JA秋田ふるさと管内では18日現在、876棟のパイプハウスが全半壊していますが、いまだ被害の全容が明らかになっていない場所もあります。

雪は、いま出荷の時期を迎えている野菜にも影響を与えています。

横手市平鹿町にある「にこにこ直売所」では、日照不足や低温で生育が進まずホウレンソウや小松菜など葉物野菜を中心に品薄の状態が続いています。

大雪によるハウスの倒壊に加え、農家が除雪に追われているため収穫まで手が回らず品薄に拍車をかけています。

出品量は少しずつ増えてはきているものの、大雪で客足も減っていて農家にとっても直売所にとっても苦しい状況が続いています。