いちごの空中農法 ビニールハウスにて

イチゴの空中農法

これは、、、

弊社のような高さが出せる大型ビニールハウスの活用事例としてはぴったりだ。

空飛ぶ作物シリーズは結構、目にするがやはりイチゴがしっくりいる。

観光農園といえば、いちごというイメージが強い。

 

春イチゴ、秋はメロン「空中農法」 岐阜の企業、革新のITファーム
2022年4月22日 16時00分 (4月22日 16時00分更新)

設備を生かした二毛作のため、ロックウールにまいたメロンの種=岐阜県神戸町の「空飛ぶ苺狩り」で
岐阜県大野町の農産物生産加工販売会社「ととりべファーム」が、同県神戸町の農園で春はイチゴ、秋はメロンという珍しい二毛作栽培に挑んでいる。高さ約七メートルのビニールハウスに栽培容器がつり下がる特注の設備を導入し、空中で作物ができる。生育状況をコンピューターなどで管理し、鳥内大輔社長(42)は「効率的な農業を目指したい」と話す。 (成田はな)
ビニールハウスは広さ約千平方メートル。イチゴの栽培設備は長さ四十メートルで三十列ある。容器の高さを三〜一・三メートルに調整でき、「やよいひめ」「あきひめ」など四種類の赤いイチゴが実る。
加工販売のほかイチゴ狩りの客も受け入れており、同県各務原市から来た赤坂瞳さん(32)は「イチゴが目線の位置にあるのが新鮮で、通路が広いのが魅力。おいしいし、写真映えする」と笑顔を見せていた。
農園は昨年一月に「空飛ぶ苺(いちご)狩り」としてオープンした。東海三県(愛知、岐阜、三重)では初めてになる設備は、韓国の業者から輸入。自動制御で湿度や肥料を調整している。左右と上の窓を自動開閉して適切な温度に管理しており、イチゴが速く育つという。
鳥内さんはプログラマーとして二〇一四年まで電子商取引の関連会社に勤務。稲作をする祖父を見て農業に興味を持ち、農家を育成する研修を受けて一五年に就農した。野菜や果物などの栽培方法を学ぶうち、栽培方法がずっと変化していないと感じた。
「習慣化して繰り返しになっている作業を見直し、販路開拓にも挑戦したい」。こんな思いが膨らみ、イチゴの栽培を一六年に始めた。
インターネットで栽培方法を調べる中で、オランダで導入している空中栽培の設備を発見。神戸町の土地を購入し、設備を整えた。初年度は昨年五月末までの営業期間に一万人以上が来場し、手応えを得た。
ただ、もどかしく感じたのはイチゴ収穫後に設備が使用できないこと。「イチゴ以外にも果物を育てられるのでは」と考え、二毛作を思い立った。今季は五月まででイチゴ栽培を終え、鉢をメロンの苗に入れ替える。うまくいけば八〜十月にメロンが収穫できる見通しで、十一月からはイチゴを再び栽培する計画だ。
前例のない新たな試みだが「恐れはない」と鳥内さん。読み込んでいる海外の論文や専門書が自信につながっている。「こんな効率的な農業のやり方もあるのだと広めたい。自分が先駆けになって成功事例をパッケージ化して公開できれば」と意欲を見せる。