豪雪地帯のビニールハウスをあたためる意外な方法

ビニールハウスをあたためる燃料にコメを収穫するときに捨てるもみがらを活用するチャレンジ。

岩見沢農業高校の生徒さんのアイディアがすばらしい。

日本の農業の未来を担っている若い子たちにもっともっと国や大人がバックアップしてほしい。

弊社も子供たちへの応援をしていきます。

 

豪雪地帯で冬場も野菜作りを ハウスを暖める燃料は意外にも…岩見沢農業高校のチャレンジ
3/25(金) 21:42配信

北海道放送(株)

持続可能な未来のため、高校生が社会問題の解決に向けたアイデアを発表する、「SDGs Quest(クエスト)みらい甲子園」。
冬の間、ビニールハウスでの栽培が難しい豪雪地帯の岩見沢。1年中、野菜をつくれるようにしたい…岩見沢農業高校の挑戦です。

制服から作業着に着替える生徒たち。向かった先にあるのは、ビニールハウスです。

岩見沢農業高校・農業土木工学科 自然エネルギー班は、冬でも野菜を育てることができるよう、新たなエネルギー開発を行っています。

岩見沢農業高校1年生・道下杏果さん
「こちらが、もみがらを使ったバイオブリケットで、バーナーで燃料を燃やすと、暖かい空気が作られるので、穴から暖かい空気を送ることでハウス全体が暖まります」

コメどころとして有名な岩見沢。コメを収穫するときに捨てるもみがらを固形燃料にして、ストーブに活用するというアイデアです。
ビニールハウスを冬でも暖かくすることができれば、1年中、野菜を育てられると考えたのです。

岩見沢農業高校1年生・道下杏果さん
「冬に野菜を育てることによって、付加価値を付けることができる」

雪の重みでビニールハウスが倒れる恐れがあり、岩見沢の農家の多くは、冬の間はビニールをはがします。
岩見沢農業高校のハウスは、倒壊を防ぐため、骨組みを太くしています。

ほかにも、「米ぬか」を使った発酵熱の研究も…。
「米ぬか」は、玄米を削って精米するときに出る粉で、発酵させると50度以上の熱がでます。その熱を利用してハウス内の温度を0度以上に保つ実験をしています。

岩見沢農業高校1年生・定塚透心さん
「北海道で冬の農業を実現させることは、多くの農家にとって、所得向上や働きがいにつながると思ったからです。僕たちの活動を全道に広めていけたらいいなと思っています」

課題は、米ぬかが発酵するときに出る二酸化炭素です。現在、その濃度を計測し、温暖化にどのように影響するか調べます。

岩見沢農業高校 農業土木工学科・三品歩 教諭
「エネルギー開発というのは、高校生が取り組むにしては、スケールの大きい話になってしまうので、難しいところもあるのかなとは思うんですけど、生徒には思い切っていろんなことに挑戦をしてほしい」

捨てられてしまうものをエネルギーに変え、農業の活性化を目指す!高校生の独自のアイデアが北海道の農業を変えていくかもしれません。

3月23日(水)「今日ドキッ!」午後6時台