厚真町O氏の簡易牛舎(ハウス牛舎)に

スタンチョンから顔出す牛 簡易牛舎内

1年ほど前に完成した厚真町O氏の簡易牛舎。

こちらでは、育成牛を育てるための施設として、簡易牛舎を利用してもらっています。

北海道厚真町の簡易牛舎(育成牛)

寒さの厳しい厚真町の冬でも、牛たちは暖かく過ごせているようで、O氏も喜んでいました。

透明ビニールから陽が入ることで、日中は気持ちよく寝ているようです。

夏場の暑い時期は、両妻の扉を開け、さらに側面の巻上げを上げることで、風通しがよく、日差しは屋根で遮られるので、過ごしやすいとのこと。猛暑の際は、扇風機を置くなどの工夫もしているようです。

簡易牛舎の内部 北海道厚真町 育成牛

1年前の施工現場では、まだ牛舎内部のことをよく知らない私たちに、ウォーターカップの位置やスタンチョン、ファームパネルの取付。

餌場や糞出しのことを考慮した作りなど、

いろいろ教えていただいたことを思い出しました。

ウォータカップの場所

大切なのは、ひとりひとりのお客様の要望をよく聞き、話し合って進めるということだと、初心を学んだ現場でもありました。

パイプハウス簡易牛舎は、子牛専用の哺育施設や育成牛の施設、分娩期間の施設など、さまざま用途で活躍中です。

今後も農家さん一人ひとりに、喜ばれる低コストで耐久性のあるパイプハウスを広めていきたいです。

もちろん、牛さんたちにも、喜んでもらえるような(笑)

 

参考までに、
乳牛のライフサイクルを素人ながらに、簡単にまとめると以下のようになります。

<哺育>
産まれてからすぐに母牛と離され、子牛小屋で大切に育てられる。
2か月間ほど。

<育成>
離乳から最初の種付けまでの期間。丈夫で健康な体を育てます。
育成期間が14-16ヶ月ほど。

<搾乳>
妊娠・出産をすませると、母牛としてミルクを出します。
搾乳できる期間は280-300日ほどで、出産後2,3か月がミルクの量が一番多く、その後少しずつ減っていく。

<乾乳>
搾乳期間が終わると、2-3ヶ月の休みを取ります。

12-15ヶ月サイクルで搾乳、乾乳を繰り返す。