競走馬のための厩舎・簡易馬房、日高地方で完成3月

厩舎内部、簡易馬房

2~3月にかけて、日高地方で建設していた厩舎の写真をアップします。

ここ1,2年は例年に比べて競走馬の関係者からパイプハウス倉庫、厩舎、簡易馬房、屋内馬場(乗馬練習場)のご相談が増えてきています。景気が良いのか、業界的には盛り上がっているようです。

そして有難いことに、施設新設の選択肢として弊社の486パイプハウスをご検討していただいております。

今回の日高の物件は、
間口10.8m、奥行27m、軒高3m、約90坪、シングルアーチ
前後妻扉(高さ3m、幅3.6m)、軒出し、側面巻き上げ、棟板金(カラス対策)
中造作工事(馬房制作一式)

柱、扉など、すべて自社で加工、溶接など行ったため工期が2ヶ月近くかかりました。職人のみなさんもよく頑張ってくれたと思います。

2023年度も乗馬クラブさんの屋内馬場など建設などがありので、競走馬の業界に弊社のパイプハウスをもっともっと広めていきたいと、思います。

 

厩舎外観 簡易馬房 厩舎内部、簡易馬房 厩舎外観 厩舎内部 厩舎内アスファルト舗装 馬房組立工事中 厩舎ハウス工事中 馬房組立工事中

 

参考までに厩舎、馬房関連の情報をまとめてみました。

厩舎と馬房とは?基本の概要

厩舎(きゅうしゃ)と馬房(ばぼう)は、馬の飼育や管理を行うための施設です。競走馬や乗馬馬、農耕馬などが安心して生活できる環境を整える役割を果たします。この章では、それぞれの定義や役割について詳しく解説します。

厩舎の定義と役割

厩舎とは、馬を飼育するための建物や施設のことを指します。馬の健康を守り、ストレスを軽減するために設計されています。また、競走馬のトレーニングや健康管理を行うための設備も備えられています。

厩舎の主な役割:

  • 馬の飼育環境を清潔に保つ。
  • 馬の運動やトレーニングをサポート。
  • 病気やケガを防ぐ管理体制。
  • 飼料や水の供給設備を完備。

馬房の定義と種類

馬房は、厩舎内に設けられた馬専用の個別スペースです。馬がリラックスし、安全に過ごせるように設計されています。

主な馬房の種類

種類 特徴
スタンド式馬房 馬が個別に過ごすスペース。食器や水飲み場が設置され、管理がしやすい。
ウォークイン馬房 広めのスペースがあり、馬が自由に動き回れる。社交的な馬に適している。
パレス式馬房 高級感のある設備を備えた馬房。競走馬のトレーニング用施設を併設している。
オープンスタイル馬房 屋外型で、自然光や風を取り入れるデザイン。ストレス軽減や運動向き。
コンビネーション馬房 スタンド式とウォークインスタイルを組み合わせた柔軟性の高い設計。

厩舎と馬房の設備と機能

厩舎と馬房の設計には、馬の健康と安全を最優先にした設備が求められます。

厩舎の基本設備

  • 給水設備:常に新鮮な水を供給する装置を完備。
  • 飼料置き場:栄養バランスの取れた飼料を保管。
  • 換気設備:空気の流れを確保し、湿度や温度を管理。
  • 照明設備:馬のリズムを整えるために明るさを調節。
  • 防火対策:火災から馬を守るための安全対策。

馬房の特徴的設備

  • 床材:クッション性のあるゴムマットやおがくずを使用し、馬の足への負担を軽減。
  • ドアと仕切り:安全性を高めるために丸みを帯びた設計。
  • 給餌器・水飲み場:馬が自分で飲食できる設計。

厩舎と馬房の管理ポイント

馬の健康と安全を保つためには、厩舎と馬房の管理が欠かせません。以下のポイントを参考にしましょう。

清掃と衛生管理

  • 毎日の掃除:馬房の床や壁をこまめに清掃し、衛生を保つ。
  • 定期的な消毒:病気の予防のために消毒剤を使用。
  • 湿度と換気の管理:カビや細菌の繁殖を防ぐために適切な湿度を維持。

馬の健康管理

  • 定期検診:獣医による健康チェックを受ける。
  • 運動管理:馬房に閉じこもらせず、定期的に運動を行わせる。
  • 餌と水の管理:バランスの取れた栄養を与え、新鮮な水を常備。

厩舎と馬房の建設について

建設のポイント

  1. 立地の選定:アクセスが良く、気候や地形に配慮した場所を選ぶ。
  2. 設計と施工:安全性と快適性を重視した設計を行う。
  3. 設備導入:飼料供給や防火対策など、必要な設備を備える。
  4. 管理体制の構築:厩務員やトレーナーを配置し、運営をサポート。

コストと維持管理

項目 内容
初期投資 土地代、建設費、設備導入費。
維持費 清掃費用、水光熱費、修繕費など。
人件費 厩務員、トレーナー、獣医師などの人件費。

厩舎と馬房の未来展望

厩舎や馬房は、今後さらに環境への配慮や動物福祉の観点から進化していくことが求められます。スマートテクノロジーの導入や環境負荷を低減する設計が注目されています。

今後の課題

  • 動物福祉への対応:馬のストレスを減らすための新しい飼育方法の導入。
  • 環境対策:省エネ設備や再生可能エネルギーを活用した設計。
  • リサイクル資源の活用:敷材や水の再利用などの工夫。

最新の技術導入

  • センサー技術:馬の健康状態をリアルタイムでモニタリング。
  • 自動給餌・給水システム:効率的な管理を実現。
  • AI分析:データを活用した飼育管理の最適化。

まとめ

厩舎と馬房は、馬の健康と安全を守るために欠かせない施設です。適切な設計と管理を行うことで、馬の生産性やパフォーマンスを最大限に引き出すことができます。また、最新技術や環境保護を取り入れることで、持続可能な畜産業を実現することができます。

馬の飼育や競走馬の育成を考えている方は、本記事を参考にして厩舎や馬房の整備に取り組んでみてください。