ウィルス対策万全の新養豚場

ウィルス侵入対策に万全を期した養豚場が完成したようです。

素晴らしい施設が立ち並ぶが、かかった費用約16億円。補助金5億円を差し引いても11億円、、、。

大規模経営農家の施策と家族経営農家の施策は、そもそも土俵が違うが、こういった対策はぜひとも平等であってほしい。

 

岐阜新聞Web 6/12(金) 8:25配信
白川村に初の養豚場完成 ウイルス侵入防止徹底

岐阜県白川村飯島に同村初の養豚場「吉野ジーピーファーム白川農場」が完成、11日に現地で竣工式が開かれ、関係者約80人が参加した。衛生管理を徹底してウイルスや細菌の侵入を防ぐことで、安全安心な地元ブランドの豚を生産、産業振興に貢献することを目指す。

農場は吉野ジーピーファーム(高山市漆垣内町、吉野毅社長)が運営。敷地面積は約2・3ヘクタールで、飼育総数は約7千頭。繁殖分娩舎、離乳舎2棟、肥育舎4棟、管理棟などを備える。農場周辺には人家はない。

ウイルスや細菌を持ち込ませないよう人や車両の入場管理を徹底。人はシャワーを浴び、服を着替えなければ農場に入れない。豚舎は隙間のない造りで、ネズミなどの小動物の侵入を防ぐ。冷暖房や強い水圧でふん尿を流すシステムを完備している。また、豚に水質の良い地下水を飲ませ、健康的に育てる。

式典で吉野社長は「豚熱(ぶたねつ)(CSF)など目に見えない敵への対策を整えた。村の名物をつくりたいという地域の思いに応え、世界遺産の地にふさわしい豚を生産したい」とあいさつ。成原茂村長は「今後は白川郷ブランドの豚の誕生や、6次産業化に向けて加工場の整備も期待したい」と祝辞を述べた。

今月下旬に豚の搬入を始める予定で、出荷目標は年間1万2千頭。農場には同社従業員が村に移住したり、村民を雇用したりして10人程度が勤務する方向。

農場整備は、同社、村、JAひだなどで構成する村畜産クラスター協議会が行い、2018年8月に着工した。総事業費は15億9010万円。国の畜産・酪農収益力強化整備等特別対策事業として補助金5億5203万円を受けた。