牛舎建築・施工カタログが発刊されました。

先月9月に酪農専門雑誌、デイリーマンから10月号の特別付録として、「牛舎建築・施工カタログ」が発刊されました。

牛舎に特化した、雑誌は珍しく、情報も充実しており、多くの酪農関係者に知ってもらいたい内容でした。

今回はこの牛舎カタログの内容をまとめたものを、記載したいと思います。

弊社の簡易牛舎も含めて、酪農家の方々にとって経営判断の選択材料が少しでも増えてほしいと思っています。

デイリーマン公式ホームページ
http://www.dairyman.co.jp/

 

牛舎建築・施工カタログ 表紙

 

牛舎建築・施工カタログ1-2ページ

1ページ目:牛舎専用照明「オプティズム」を取り扱う大作商事株式会社。

人にも牛にも優しい省エネ照明。つなぎ牛舎、フリーストール、フリーバーン、アニマルウィルフェアにも適した施策

搾乳量が大幅アップ

農林水産省「つながる農業技術サイト」掲載!!

iEL独自のボール型管球&高効率反射板を採用し、インダラションライトとして最高クラスの省エネ性能
※写真参考:従来型とiELの違いを参考するとわかりやすいです。

帯広畜産大学の牛舎にて共同研究実施。乳量もアップルする牛舎専用省エネ照明です。
※写真参考:2つのホルモンと明るさの関係について

導入されたお客様の声なども、掲載されている。

大作商事株式会社HP:https://www.daisaku-shoji.co.jp/

 

2ページ目:デラバル株式会社

搾乳機器、給餌、ふん尿処理、アフターマーケット、牛群管理システム、クーリングなど、さまざな機器、システムを通じて、酪農作業の省力化を提供している会社さんです。

カタログには以下のように、企業メッセージが記載されています。

酪農をより長く快適に続けるためにデラバルは、あなたの酪農を支えます。

「身体への大きな負担」「拘束時間の長さ」
これらは酪農業に携わる方々にとって
さけては通れない悩みでした。

デラバルは酪農家の皆様に寄り添い続けて135年。
長年培った技術で、様々な角度から
作業の省力化に貢献します。

デラバル株式会社HP:https://www.delaval.com/ja/

 

牛舎建築・施工カタログ3-4ページ

今年8月に畜舎建築特例法の省令案がまとまり、牛舎の構造基準の見直しで、建築費の2~9%削減が見込まれるという記事

非常に興味深い内容なので、ほぼ全文を記載させていただきます。

以下

「畜舎等の建築等及び利用の特例に関する法律(畜舎建築特例法)の省令案が8月までにまとまった。この法律は畜舎や堆肥舎(以下、畜舎等)の利用計画認定制度を新設するもの。計画が認定された畜舎等(以下、認定畜舎等)は建築基準法令の規定が適用されないこととなり、建築確認など同法による手続きが不要になる。利用・技術要件などの詳細を定めた省令は11月にも公布される。

技術基準への適合と利用基準順守が認定要件
畜舎等の利用計画は❶氏名❷畜舎等の種類(畜舎、搾乳舎など)、所在地、規模(高さ、面積)、間取り❸設計者❹畜舎等の敷地、構造、建築設備(図面など、3,000㎡以下の畜舎等は不要)❺畜舎等の利用方法❻畜産業の内容(家畜の頭数など)❼工事着手・完了予定日❽その他の事項ーを記載。計画変更時にも作成・認定が必要になる。
認定要件として求められるのは❹の敷地・構造・建築設備の「技術基準」への適合と❺の「利用基準」の順守。利用基準は畜舎の滞在時間などの制限や、畜舎内の整頓などによる避難経路の確保、避難訓練などを通した災害の防止・軽減処置を求める。
宿泊しないなどの簡易な利用基準に建築基準法と同等の技術基準を組み合わせた「A構造」、標準的な起用基準と建築基準法より緩和された技術基準による「B構造」が想定されている。

木材使用料は3割軽減、鉄骨も1割減る
 省令案によると、法律の対象となる畜舎等は高さ16m以下とし、軒高(地面から軒桁までの高さ)の基準は設定しない。面積は木造、その他の区別なく3,000㎡以下。3,000㎡を超える場合は審査が必要となる。
B構造の技術基準では、構造計算で短期許容応用度(地震・風圧などの短期荷重や外力に対し各部材に生じる抵抗力の限界点)に材料強度などの数値を用い、建基法で短期許容応用度に組み入れられている安全係数は使わない。
この他、畜舎内の安全確保のため畜舎の屋根はプラスチック板、金属板、木板などの軽い材料とすることを求めている。
基礎深さについては規定を設けない。ただし一般住宅で使われているスカート断熱工法の採用により凍結震度を深くするなど、凍上現象(凍結膨張)による損傷ができるだけ生じないようにすることが推奨されている。
農水省ではこうした構造基準の見直しで、木材は使用量を3割、鉄骨は1割削減でき、建築工事費の1~6%(鉄骨造1~2%、木造3~6%)節約できるとしている。また基礎工事も費用を1~3%削減できるとみており、建築費全体で2~9%削減できると見込んでいる。

滞在人数・延べ時間は床面積に応じて規定
 利用基準(図1)は通常時、畜舎に滞在する人数や一日の延べ滞在時間を畜舎等の床面積に応じて規定している(A基準畜舎を除く)他、午後10時~午前4時の間に畜舎に宿泊して滞在する人がいないこと、災害時の避難の支障にならないように避難経路をふさぐ物品を置かないこと。2個以上の避難口が特定されていることなどを求めている。
また、AまたはB構造畜舎であることを見やすい場所に標示し、B構造畜舎の場合は畜舎に立ち入る人に災害時の避難方法に関する事項を説明しなければならい。
認定申請の手続き(図2)は、まず畜舎建築利用計画を主にチェックボックス形式で記載して行う。オンライン申請も可能で、記載事項は前述した8項目の通り。
作成・申請した同計画は都道府県知事が審査。その結果は申請者に通知される(オンライン申請の場合はメールで通知)。認定を受けた場合は都道府県のホームページなどで公表される。申請者は認定後に工事着手し、完了後に都道府県に届出書を提出する。3000㎡超の畜舎等は各工程の写真も提出する。
これらを規定した省令は11月にも公布される。その後は来年4月1日の同胞施行に向け農業者・建築士・団体への説明やQ&Aの作成、都道府県の体制整備が進められる。

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4ページ目下:東邦貿易株式会社のフレックスストール、フレックスフィードの紹介

牛床での事故が軽減!乳量の増加に貢献!牛のストレス軽減!

「フレックスストール」
特別なPVC素材で、丈夫でしなやか、折れたり曲がったりは一切せず、牛がストールに触れても怪我が無い。

「フレックスフィード」
牛舎内給餌で特許を取得した革命的なシステム。牛たちは頭の上の障害もなくシステムからの圧力を少しも感じさせません。

東邦貿易株式会社:http://www.tohoboeki.com/

 

牛舎建築・施工カタログ5-6ページ

株式会社興和工業さんの屋根排気自動管理システムの紹介

排気量自動制御システムが牛舎内環境を管理(※特許登録済)
ジュライのフリーストール牛舎の換気は、建物内外の温度差・側面開口と棟部開口の高低差を利用した煙突効果によるものと、外部風速による換気力を組み合わせた自然換気が一般的でした。
しかし、記念の急速な気候変動により、従来の自然換気で対応することが難しくなりました。特に現在主流となりつつある大規模な家畜舎では、時間や気候により刻一刻と変化する環境を常に人力で管理し、随時対応するのは困難です。また従来の自然換気では常に排気口が開放されていなければならないために、豪雨・豪雪時には雨水や雪の侵入を防ぐことができず、家畜の採食不全や蹄病・乳房炎等の原因にもなります。
自然換気による排気口を排気ファンによる半自動制御へ置き換えれば、換気量の調整を容易にし、気温や湿度、畜舎内環境の管理・対応を適切に行えます。また排気ファン取付部と連動した小屋根を建物棟部にせっちすることで、従来の排気口であったオープンブリッジ形状の欠点である雨水・雪の侵入を防ぎ、かつ場内に発生したガスを誘導し、排気ファンによる換気を場内隈なくスムーズに行うことができます。
これらの理由から、畜舎内環境を良好に保ち、家畜の健康を損なわず、乳量を安定して確保できる機械排気による牛舎屋根排気システムをご提案いたします。

株式会社興和工業:http://kitamikouwa.com/

 

牛舎建築・施工カタログ7-8ページ

7ページ:アイケイ商事株式会社

畜舎の新築/改造/修理
設計・施工・サービスまで網羅する設計エンジニアリング・カンパニー

「アイケイ商事を選ぶ理由」
1.畜産業に精通(様々な畜舎形態に対応)
2.困ったときのアイケイ商事(新築、改良なんでも迅速に対応)
3.全国での豊富な工事実績(農場に応じた最適な施工)

アイケイ商事株式会社:https://www.iksyoji.co.jp/

 

8ページ:株式会社本多製作所

酪農関係の機器などを販売されている会社で、今回のカタログでは、「カウジーブリーズ」という牛にとって快適な風を供給する抑圧換気システムを導入されたお客さまの声が紹介されている。

ファーマーズインタビュー(渡辺浩明牧場 更別村)

■「カウジーブリーズ」との出合い
昨年、既存のフリーストール牛舎に加え新たにFS牛舎を建てることを決めた浩明さん。「旧牛舎に搾乳牛100頭を入れていたが、過密気味で病気にかかく牛が増え、80頭まで減らすことになった。施設を増強して増頭と省力化をしてきたい」。エアチューブ抑圧換気システム「買うブリーズ」と出合いは8月だった。本多製作所の営業マンと新牛舎の計画を進める中で、「2か月前にデンマークからフリーストールでも使用できる換気システムが発売されたと聞いて興味をもった」と話す。「カウジーブリーズ」は一般的な牛舎のように扇風機を並べ牛舎妻側の大型ファンで排気するのではなく、牛舎上部にファンを搭載したエアチューブを設置し、新鮮な外の空気をチューブに取り込み、チューブの穴から牛舎内に送り出すのが特徴。そうした換気の特徴と電気代が安く音が静かなところに魅力を感じ全国初の導入を決め、今年の5月より旧牛舎から新牛舎に50頭を移し稼働をしている。

■温度管理も湿度管理も空調管理もオールインワンの「カウジーブリーズ」
「カウジーブリーズ」の魅力は何と言ってもその高い換気能力が生み出す快適性にある。ヒートストレスや冬場の結露によるカビが原因の肺炎など空気の悪さは牛の健康や乳量に影響するが「カウジーブリーズ」は外の新鮮な空気をチューブに保ち適切な風量で牛舎全体に効率的に送り出すことで暑熱の軽減を図るほか、換気によって悪臭も抑えることができる。「特によかったのは、雨の日や西日が強り日にカーテンや戸を閉めた状態でも換気できること。今年は特に暑い日が続き、旧牛舎では定期的に牛に水をかけなくてはならなかったが、新牛舎は涼しく、その必要はなかった。牧場全体として乳量は落ちたが、新牛舎の牛の落ち方はそれほどでもなく、熱中症で診療を呼ぶ牛は一頭もいなかったよ」と話す。今回の導入が全国初で心配なこともあったが、「牛の事を一番わかっているのは自分。牛にとって最適な環境にしてあげたい」と考え、手動で簡単に風量を調整できるカウジーブリーズを選んだ。次世代の換気システム、カウジーブリーズ(快適なそよ風)の名の通り、大満足のようだ。

■こだわりの次世代牛舎
新牛舎には浩明さんのこだわりが詰まっている。牛舎側面の長さを95mと長くとり、コスト削減を狙って天井を低くした。また、牛舎内のレイアウトにもこだわり、分娩房や哺育牛用のスペースを設けることで一連の作業を牛舎内で完結でき、省力化にもつながっている。今後について「今回の新築も増頭が目的。新牛舎で120頭、既存の方でも30~40頭くらい搾っていけたらいいな」話す。

株式会社本多製作所:http://www.hondass.com/

 

牛舎建築・施工カタログ9-10ページ

 

9ページ目は弊社(丸二物産)の簡易畜舎の紹介

特徴:低コストで鉄骨レベルの強度と耐久性!
●48.6mmパイプと独自工法で強度と耐久性に優れる
●鉄骨ハウスに比べコストも工期も大幅に低い
●目的に合わせて自由に設計(間口8間まで)
●切妻型屋根なので落雪し、雪国でも通年使用可
●採光に優れている(夏場は遮光も可能)
●側面巻き上げにより自然換気で衛生的
●倉庫、簡易牛舎、畜舎、農業など多目的に

 

10ページ目はMegaDomeを販売されてる株式会社ドーム&シェルターさんの次世代畜舎の紹介

ローコスト&ハイクオリティ
次世代畜舎は明るく開放的で、広がる空間で熱がこもらない。

詳細は写真を参考に

株式会社ドーム&シェルター:https://dome-sh.com/

 

牛舎建築・施工カタログ 11ページ(裏表紙)

11ページ目は畜舎建設を手掛ける株式会社ファーム・スタジオさんの紹介ページ

畜舎建設の「新たな選択肢」
持続可能な酪農経営の実現へ、建設サービスで支援。(ノベルズグループ)畜舎専門の建設会社「ファーム・スタジオ」始動!

生産者グループだから目が届く徹底的にユーザー視点
「合理性」:サービスの規格化によるローコスト提案、事業効率の向上に貢献
「継続性」:中長期的な事業戦略、資産価値形成の視点に立った建築戦略、保守サービス
「柔軟性」:鉄構造、木造ニーズに合わせた最適化提案、冬期を含めた年間施工にも対応
「透明性」:お客様とチームによる課題共有、安心、安全の上に成り立った標準品質サービス
「利便性」:建設から事業支援までのワンストップ支援、補助金申請サポートにも対応

株式会社ファーム・スタジオ:https://farm-std.com/