ウィンドーレス鶏舎(窓がない鶏舎)が名古屋コーチンの生産地で開場

ウィンドーレス鶏舎(窓がない鶏舎)が名古屋コーチンの生産地で開場とのこと。

メリットはたくさんあるが、コストはどうのだろうか?

弊社の大型ビニールハウスでも、二重ハウス、三重ハウスなどの工夫を凝らせば、害獣や鳥インフルエンザを軽減させることはできる。
コストのことを考えれば、パイプハウス、大型ビニールハウスの用途はまだまだ広げれるはずだ。

 

【独自】名古屋コーチンの最新鋭鶏舎建設 生産倍増へ愛知県が予算計上

愛知県は、地元のブランド鶏「名古屋コーチン」の年間生産量を現在の2倍の200万羽に引き上げることを目標に、種卵を採取したり、ひなを育てたりする最新鋭の鶏舎を同県小牧市に造る。名古屋コーチンの需要はコロナ禍で落ち込んでいるが、生産農家や飲食店から「コロナ後」の需要増をにらんで生産増を望む声は強く、県が生産基盤の強化に乗り出した。
県の鶏舎は、種卵やひなを県内外の農家に出荷する役割を担う。県は二〇二二年度予算に約二十五億円を計上し、小牧市大草に延べ床面積約一万平方メートルの鶏舎を建設。窓がなく外部と遮断された「ウインドーレス鶏舎」となる。二三年三月に開場する予定。
現在の県の名古屋コーチン鶏舎(安城市)は、ほぼ同じ床面積だが、築五十年ほどになり、老朽化が進んでいる。「開放鶏舎」といい、屋根はあるが窓を大きく開けておく造り。窓にネットを張っているものの、野鳥やネズミが侵入することがあり、鶏舎内に「鳥インフルエンザ」が持ち込まれる危険性がある。
新鶏舎は窓がないため、野鳥やネズミが侵入しにくくなり、温度管理もしやすい。これらの利点により、種卵採取やふ化、ひなの飼育の能力は格段に上がる見込み。
名古屋コーチンの二〇年の生産量は肉用、卵用を合わせ約百万羽。生産量は〇一年から急速に伸び始め、〇七年には百三十万羽に達した。ここ数年はコロナ禍で外食需要が落ち込んでいるが、年百万羽前後で推移している。
県は「コロナ後」の需要回復を足掛かりに、生産業者らと名古屋コーチンのブランド力アップを図り、近い将来に生産量を倍増させたい意向。
名古屋コーチンは、旧尾張藩士が中国の「バフコーチン」と、尾張地方の地鶏を交配した品種改良が始まり。優れた肉質や産卵能力が認められ、一九〇五(明治三十八)年三月十日、日本家禽(かきん)協会に国内初の実用品種として認定された。小牧市は「名古屋コーチン発祥の地」とされ、県の新鶏舎を誘致していた。