配合飼料、燃料のコスト高に悩む、長崎の畜産家

配合飼料、燃料のコスト高に悩む、長崎の畜産家の記事

試練、、、。

こういった農家さんの力になれりたい。

低コストの大型ビニールハウスで、、、。

 

コスト高 試練の牛舎…長崎・雲仙
2022/05/27 15:00

作業の手を止め、餌を食べる牛を見つめる荒木大作さん。「コロナの影響は少しずつ落ち着いてくると思うが、まさか戦争まで起こるとは」(12日、長崎県雲仙市で)

牛舎に並ぶ牛たちが餌をはむ姿に、長崎県雲仙市で畜産業を営む荒木大作さん(55)は目を細める。だが、経営の先行きを考えると胸中は複雑だ。「元気に食べる姿を見るのが一番の喜びばってん、こげん餌が高くなるとは……」

配合飼料の原料は輸入に頼る。荒木さんは、国が公表した輸入価格の上昇を示す折れ線グラフに目を落とした(18日)
世界的な穀物価格の高騰は、地方の畜産農家にまで及んでいる。荒木さんは、肉用牛の子牛を繁殖して売る農家で、親牛を含め約400頭を飼育する。牛に与える輸入トウモロコシや麦などの配合飼料といった餌代はここ数か月で、1か月当たり75万円ほど増えたという。

自給している飼料用の牧草。年に2回ほどトラクターで収穫する(16日、長崎県諫早市で)
牧草も自給しているが、トラクターの燃料代や 梱包こんぽう 材などの価格も上昇した。

ただ、飼料コストが上がったからといって、量を減らしたり、質を下げたりするわけにはいかず、餌場からこぼれた牧草を捨てずに再利用したり、4か所ある牛舎間の移動を車から原付きバイクに代えたりするなどして経費を切り詰めている。

コストの上昇は、子牛の値段にも影響を与えている。19日、同市内の家畜市場で開かれた子牛の競りでは、前回(3月)と比べて平均価格が1割以上も下落し、新型コロナ下では、最大の下げ幅となった。