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朝里産イチゴ ブランドに 札幌から移住 山田さん
08/23 05:00

小樽市朝里地区に札幌から移住してきた山田公平さん(35)が、朝里産イチゴのブランド化を目指して奮闘している。2020年に作付けし、ようやく収量が安定。生食用やスイーツの原料として朝里川温泉街の旅館に卸すなど、軌道に乗ってきた。

イチゴ栽培に取り組むのは、山田さんが社長を務め、2019年に設立した「シーズ・アグリ」。朝里川温泉地区のスキージャンプ台の麓に約450平方メートルのビニールハウスを構え、現在は山田さんら計5人でオランダ産の品種エランなど計2400株を育てる。

「スキー場や温泉がある。なにより大都市札幌が近い」と朝里の潜在的な力に着目し、同年に移住してきた山田さん。農業に新規参入し、イチゴを新たな観光資源にしようと考えた。

当初は収穫量が安定しなかったが、昨冬にボイラー整備を終えて、月平均で約50キロを出荷できるようになった。このイチゴが朝里川温泉の旅館「おたる宏楽園」では食後のデザートとして提供されているほか、山田さん自らが考えたジェラートも朝里クラッセホテル内の売店で販売。「湯の花 朝里殿」ではトッピングなどにイチゴを使った台湾風かき氷、いちごミルクがそれぞれ売り出され、好評という。ジェラートは「甘酸っぱいイチゴと牛乳のバランスが良く、朝里に来て生のイチゴを食べるきっかけにしてほしい」(山田さん)とオンラインなどでも販売している。山田社長は「朝里川で食べられるブランドイチゴに成長させ、地域振興につなげたい」と意気込む。(鈴木孝典)