北海道の施設園芸、ビニールハウスの除雪問題、、、
北海道の施設園芸の営農に、除雪の問題が浮き彫りになっている。
施設園芸のメリットとデメリットを理解しながら、営農計画を立てる必要があるのは、いうまでもない。
弊社の大型ビニールハウスも通常のビニールハウスより強靭ではあるが、軒下の除雪は大雪の後は、必要である。
以下、ヤフーニュース、日本農業新聞さんの記事
「除雪」施設園芸の重荷に 北海道のJA4割でハウス被害 本紙共同調査
2/3(木) 9:10配信日本農業新聞
農業施設の除雪は神経を使う作業だ(2020年12月、北海道岩見沢市で)日本農業新聞は、北海道内のJAに農業と除雪をテーマとした初の調査を行った。北海道開発技術センター、鳥取大学と共同で実施、103JAのうち70JAから回答があった。施設園芸の産地化が進む中で、農業施設の除雪という負担に直面していることが明らかになった。4割近くで冬場にハウスの破損・倒壊といった被害を受け、屋根からの転落など人身被害も出ていることが分かった。(尾原浩子)
転落など死傷事故も
毎年、全国各地で豪雪によるハウスの倒壊や農業施設の雪下ろし中の被害が相次ぐ。道内でも施設園芸の産地化が進んでいる。一方、農業と除雪作業の関係についての調査が乏しく、被害を軽減する方策についての議論も少ない。そこで今後の農業除雪について議論の足掛かりとするため共同調査を行った。調査は2021年7月30日~9月10日、道内のJAにインターネットで実施。管内の農家に詳しい営農部長らに回答を依頼した。
結果、20~21年の冬場の農業被害では、複数回答で29JAが「農業関連施設の破損、倒壊」と回答した。特に27JAが、「ビニールハウスの破損、損壊」とした。除排雪での作業被害では複数回答で「屋根上からの転落による死傷」(8JA)、「はしご昇降時の転落による死傷」(5JA)、「除雪機の誤作動による死傷」(4JA)などがあった。
野菜・果樹と畜産農家では、除雪機や暖房機器の維持管理が、経済的負担の大半を占めていた。肉用牛と乳用牛を飼養する農家では、除雪作業員の手間賃も負担となっていた。牧場の大規模化に伴い、「施設周辺の除雪面積が増加傾向にある」という声もあった。
冬場に必要な作業が始まった経緯を複数回答で聞くと、「収入増のための新規栽培の開始」(17JA)といった答えが目立った。一方で除排雪作業の被害について「詳細を把握していない」との回答が36件と半数以上を占めた。地域の農家に詳しい人でも多くは、除排雪作業での事故の状況などを把握していないことが分かった。