「山形牛」の相場が下落。コロナが及ぼす生産現場への影響

NHK山形のニュース記事。

山形牛の相場が下落。要因はコロナによる外食需要減少。

国内ブランド牛の今の状況を表している記事だ。

弊社でも多くの畜産農家さんのお客様がおり、簡易牛舎など施工しているだけに、非常に胸が痛い。

 

山形 NEWS WEB
重点措置で外食需要減少 「山形牛」の相場が下落
02月08日 16時23分

新型コロナの感染拡大で山形県にも「まん延防止等重点措置」が適用され、飲食店でも営業時間の短縮などの対応をとる中、ブランド和牛の競りの相場にも影響が出始めています。

先月27日にまん延防止等重点措置が適用されて以降、山形県産のブランド和牛として知られる「山形牛」を提供する山形市内の焼き肉店では、営業時間を午後9時までに短縮しました。

客の数が激減した影響で、売り上げは重点措置の適用前のおよそ3分の1に減り、肉を仕入れる量も少なくしているということです。

重点措置の適用に伴う外食需要の減少は、山形牛の競りの相場にも影響が出始めています。

「山形牛」の競りを開催している県食肉公社によりますと、去年12月20日の最高級A5ランクの単価は1キロあたり3114円でした。

しかし、先月以降は下落傾向で、重点措置が適用された翌日の先月28日から7日まで4回連続で下落し、去年12月20日と比べると375円下がりました。

一方、尾花沢市は豪雪地帯で、8日午前10時現在の積雪はおよそ2メートルと例年のおよそ1.7倍です。

尾花沢市で山形牛を生産する会社の牛舎では毎朝の除雪作業が欠かせませんが、原油価格高騰の影響で除雪機に使う燃料代は例年に比べておよそ1割増えているということです。

さらに、牛の餌に使われるとうもろこしや大豆の値段が上がっている影響で、餌代も1割程度増えています。

牛舎の責任者、西塚孝行さんは「まん延防止、原油高騰、飼料の高騰の3つが重なって大変だが、生産者としては、とにかく食べておいしいと言ってもらえる、買ってよかったと消費者に言ってもらえる和牛づくりを頑張っていきたい」と話していました。