道内生乳生産 初の400万トン超え 北海道新聞より

今日の北海道新聞朝刊より

道内の400万トンの大台を超え、全国のシェアも55%を超えた。

これは今まで国が推し進めていた援助に北海道の酪農家が応えたことが数値として結果に表れたのだと、思う。

うれしい反面、コロナ感染拡大の影響で、過剰感の懸念もある。

生産量向上、規模拡大と国もサポートをしながら、酪農家たちも負担のかかる設備投資を進めていった。ここからの10年20年が本当の意味でのがんばりだと感じた。

 

2019年度 感染拡大で過剰感も、、、

2019年度の道内生乳生産量が前年度比3%増の409万1890トンとなり、初めて400万トンを超えたことが農林水産省の調べで分かった。酪農家の規模拡大が進んだほか、好天で牧草の育ちがよかったため。全国に占める道産のシェアも55.6%と過去最高だったが、新型コロナウィルス感染拡大が長引けば需要減に拍車がかかり、生乳がだぶつく恐れもある。

道内ではここ10年ほど生乳需給のひっ迫で乳価が上昇したほか、国が環太平洋連携協定(TPP)などへの対策で設備投資への支援を拡充。これを受け、酪農家が搾乳ロボット導入や牛舎の増築を積極的に進めたことが生産増に寄与した。
全国生産量は1%増の736万2371トン。北海道を除く46都府県は酪農家の高齢化や後継者不足が深刻で生産量が1%減った。北海道が全国の需要を支える構図が鮮明になっている。

道内から都府県に貨物船などで運ばれる「移出量」も7%増の52万9010トンと6年連続で増えた。農水省は道内からの移出が限界に達していると見て、都府県の供給力維持を目指す。

懸念材料は新型コロナ感染拡大だ。小中学校の臨時休校で学校給食に出される牛乳が減っているほか、菓子原料など業務用乳製品の需要も落ち込んでいる。
このため生乳を保存が利く乳製品向けに回さざるを得ず、脱脂粉乳の在庫は3月末時点で7万6270トンと13年8か月ぶりの高水準に達した。道産生乳は7割が乳製品向けであることから、在庫がだぶつけば乳価が下落する可能性がある。
ホクレンは国の補助を活用して脱脂粉乳を飼料などに回すほか、消費喚起に力を入れる。担当者は「在庫を少しでも減らしたい」と話す

北海道新聞朝刊 5/8より