スマホで、誰でも正確に 土壌分析

日本農業新聞の記事。土壌分析がスマホで手軽にできるようになった。

なんで今までなかったのか不思議と、思ってしまった。

農業業界に限らず、まだまだビジネスチャンスは眠っているのだと感じた記事でした。

 

スマホで、誰でも正確に 土壌分析

JA全農は21日、スマートフォンなどを使って手軽に土壌分析ができる方法を開発し、6月下旬に気Kを発売すると発表した。試験紙の反応職を小型機器に読み込ませ、数値化してスマホで解析。人間が色を判断する従来の方法と異なり、誰でも正確に、pH(水素イオン濃度)や肥料分が調べられる。無駄のない施肥ができ、農家の肥料コスト削減や生産性向上につながる。

使うのは、専用アプリを入れたスマホと試験紙「スマートみどりくん」、大きさが6㌢ほどで持ち運びできる測定機器「pico」の3点。試験紙の「スマートみどりくん」は、東京農業大学が開発した「みどりくん:をベースにした。

土を溶かした水に試験紙を浸し、「pico」にセットすると、1秒ほどで色を判定する。データは無線でスマホに送り、アプリでpH、硝酸態窒素、素要請リン酸、水溶性カリウムを確認できる。データはスマホに保存され、別の圃場や過去の数値と比較できる。「pico」、試験紙ともオープン価格で、全国のJAを通じて販売。購入後、アプリを無料でダウンロードできる。

全農は、農家やJAの営農指導などに活用してもらう考えた。コスト削減意識の高まりや、集積した農地の状態を知りたいなどの理由で、土壌分析を希望する農家はふえているという。

全農は「簡易土壌分析の一種だが、機器が見るので従来より精度が高い。必要に応じ、多くの成分を調べられる依頼式の土壌診断も組み合わせ、生産性向上に役立ててほしい」(技術対策課)としている。

日本農業新聞 2020/05/22より