サンマ初水揚げ、19年のわずか1.5% 北海道・厚岸

漁業のさびしいニュース。農業ではないですが、自然の資源は気候など影響を受け、人間の力でコントロールすることはできないものが大半。

農業や養殖はある程度、コントロールできるが漁業はさすがにむずかしい。

 

今月解禁された中型船(20トン以上100トン未満)によるサンマ棒受け網漁の2隻が23日、北海道厚岸町の厚岸港で初水揚げした。24日未明に帰港する2隻を含めた漁獲は計約600キロ。昨年の初水揚げ(約40トン)と比べ約1・5%しか捕れず、漁が本格化する秋に向けさみしいスタートとなった。

例年は船の魚槽から網で大量のサンマをすくい出す光景が見られるが、今年は漁獲が少ないため発泡スチロールに詰めて船員らが運び出した。第21福長丸(49トン)は厚岸港から約1500キロの公海で漁を行い、漁獲量は発泡スチロール約60箱分。魚体は1匹110~120グラムで、昨年に比べやや小ぶりという。

漁労長の川崎元太郎さん(39)は「小型船(20トン未満)が魚群を見つけられずに戻ってきたので覚悟していたが、まさかここまで(少ない)とは。これからの漁に期待するしかないが、これ以上不漁だと厳しい」と語った。

漁業関係者によると、今月20日に出漁した大型船(100トン以上)32隻は22日夜~23日未明、公海で計約20トンを漁獲した。例年であれば1隻で20トン程度を漁獲できることもあり、漁獲量は低調となりそうだ。【本間浩昭】