耐久性のある大型ビニールハウスの必要性

夏は台風、冬は大雪、日本の農業は常に自然災害との闘い。

雨風をしのぐためのビニールハウス。壊れたら買い直すの従来型のビニールハウスだけではなく、
初期投資はかかるが、耐久性のある大型ビニールハウスの認知度が上がってほしい。

そして導入を後追いするような補助事業もドンドン増えていってほしい。

 

大雪で被害ハウス倒壊 鳥取県琴浦町
2020年12月19日 日本農業新聞

JA鳥取中央管内の琴浦町では、14日未明から17日に降った大雪で、園芸ビニールハウスが倒壊する農業被害が相次いだ。2月に就農し、ミニトマトとシュンギクを栽培する内田瑞樹さん(35)は全長65メートルのハウス3棟が全半壊する被害を受けた。

シュンギクではハウス2棟が全壊と半壊で旬を迎えた約450キロが出荷できなくなった。ミニトマトのハウス1棟も半壊し、被害額は計約570万円になる見込み。内田さんは「1日でここまで雪が積もった経験は初めて。ハウスを見た時はがくぜんとした」と話した。

農水省は18日、日本海側を中心とする大雪による農業用ハウスの倒壊・損傷被害の報告が、午前7時時点で8道県の221件に上ったと明らかにした。野菜や果樹、花きの損傷・倒伏、堆肥舎の損壊、キノコ栽培施設の倒壊・破損も確認した。

ハウスの被害は北海道や岩手、秋田、山形、新潟、石川、岐阜、鳥取の各県から報告があった。

 

2020.12.25 岩手日報
<農業施設 大雪被害重く 県南部、ハウスなど損壊650件超>

寒さが緩んだ24日、県南部の記録的な大雪による農業用施設への影響が明らかになってきた。園芸や水稲育苗用ハウスの倒壊や損壊を中心に650件以上の被害が確認されていることが、県南地域の4農協への取材で分かった。

各農協は雪害対策本部などを設置し、全容把握や支援策検討を進める。緊急対応を求め、行政に支援を要請する動きもある。

各農協によると、奥州市と金ケ崎町を合わせて約300件、一関市と平泉町は約240件、北上市135件、花巻市16件、西和賀町1件の被害が既に判明。作物はピーマンやイチゴのほか、ホウレンソウ、キャベツ、サトイモなど。農機具の格納庫や牛舎などへの被害も確認されている。