秋田県 大雪でビニールハウスなど被害 自然災害の脅威

秋田朝日放送さんの記事。

大雪の被害のニュースが絶えない。

自然災害というリスクに備えた農業には、限界がある。

かといって、今の土地を離れ、別の土地で農業を始めるわけにもいかない。

パイプハウス全壊の農業団地はいま…大雪で復旧手つかず「農家の気持ち折れないよう早期の復旧へ支援を」
2/9(火) 20:11配信

秋田朝日放送
大雪による深刻な農業被害は「今までにない規模」だといいます。横手市などが管内のJA秋田ふるさとは、農家の気持ちが折れないよう早期の復旧への支援を求めました。

雪が降り続く横手市。時折吹雪くなど目まぐるしく天気が変わる中、大きな被害を受けた横手市十文字町の十五野ハウス団地へ向かいました。

「とんでもない光景になってますね」「そうですね」「いつからこんな状態に?」「12月の大雪の時点でかなり被害が出た」

敷地面積はおよそ4ヘクタール。ホウレンソウや小松菜を育てる144棟のパイプハウスが全壊しました。大雪のため手が付けられず、復旧作業は始まっていません。

「今見えている部分が屋根の骨組みの部分ですか?」「そうです。ここからあそこまでハウスだったものが全部雪でつぶれてしまった」

10年前にも大雪による農業被害を経験した横手市ですが、今回は山沿いだけでなく平野部を含めた全域で被害が出ており、今までにない規模だと言います。

「今回はふるさと管内全域でこういう状況になってますので、被害は甚大。実際1年以上全部が復旧するのにかかると思います」「私らここの人間が見ると心が折れてしまう感じがありますので、その辺はJAでもサポートしていきたい」

JA秋田ふるさとは県や横手市、商工会議所などに対し大雪被害からの復旧を支援するよう求めた要望書を提出しました。復旧の目途も立っていないことから、農業を続ける意欲が失われてしまうとして、一刻も早い重機を使っての除雪や復旧作業への支援を求めました。

佐藤誠一組合長
「物的支援、それから気持ちの部分で折れないようなそこを一番大切にしたい」・

JA秋田ふるさと管内では8日時点で稲の苗や野菜などを育てるパイプハウスおよそ1000棟が全壊、200棟が半壊しました。被害の全容はまだ把握できておらず今後も数は増えると見込まれています。

最終更新:2/9(火) 20:11
秋田朝日放送