北の国小樽で通年いちご栽培に挑戦

札幌の隣町、小樽にイチゴの通年栽培の大型ビニールハウスがあるらしい。

取り込みも面白そうなので、近々のぞきに行ってみよう。

 

通年いちご栽培に着手 小樽朝里川温泉に会社設立
2022/3/20 注目記事, 社会・経済

小樽ジャーナルより

ハウス栽培では12〜2月頃、露地栽培は4〜6月頃に旬を迎え、そのまま食べたり、パフェやケーキなどの菓子やジャムに加工されて気軽に楽しめるいちごを、北の国・小樽で通年栽培に着手するため、小樽市朝里3丁目にシーズ・アグリ株式会社(山田公平代表取締役)を設立。

代表を務める公平氏は、横浜生まれの札幌育ちで、大学卒業後大手企業に就職したが、父・二郎氏の故郷であり、朝里川温泉クアオルト構想(外部)に共感。小樽の地に四季を通して生のいちごを提供し、健康とリゾート地として盛り上げたいと退職。

帯広市音更町のいちご農園で、半年間いちごの基礎から修行。2019(令和元)年7月に会社を立ち上げ、2020(令和2)年5月に朝里川で栽培に着手した。

望洋台シャンツェ(スキージャンプ台)の空地を市から借り、温度管理ができる30mものビニールハウスを設置。1年通して生いちごが収穫できる環境を作り栽培を始めた。

ハウス内を3つのスペースに分け、両端2つのスペースに1,200株ずつのいちごを、地面より高い位置に棚を組む高設栽培し、真ん中のスペースは、音楽会や朗読会などギャラリーとして活用。

栽培しているは、四季を通して収穫できる酸味のあるオランダ産のエラン、11月〜4月まで収穫可能な甘くて程よい酸味の国産代表品種である紅ほっぺの2種類。

すべて熟したものだけを朝採りし、適切な状態を保つよう手入れ作業などを、パート4名と行っている。

1株ずつポットごと持ち運べるよう分けて植栽し、ハウスの中だけではなく、ホテルのロビーや幼稚園など、好きな場所で思い出のいちご狩りができるよう企画。

規格外いちごのロスを無くすため、北大のインターン学生を受け入れ、レシピ考案からパッケージ・販売方法までを任せ、事務所兼調理場でジェラートに活用し、昨年11月からオンラインショップで販売している。

日帰り温泉湯の花朝里殿(新光5)でいちごのかき氷や、宏楽園の宿泊客の食事メニューなどに提供。今後も周辺ホテルの宿泊客への提供を目指す。

顧問を務める二郎氏は、「隣接するキャンプ場に来た人にも楽しんでもらいたいと、音更の人から、テントの空間を使って見せたり楽しめたりできるハウスのアドバイスを受けた。カフェにしたり、音楽会・コンサートなどの催しにも活用したい」と期待を寄せた。

公平氏は、「やっといちごができたところ。皆さんに小樽の農家のいちごは美味しいと認めてもらい、小樽ベリーと名付け1〜2年での定着を目指し、もっと認知度を増やしたい」と意気込んでいる。

今後、移動販売車を計画し、クラウドファンディングで資金調達を予定している。